2010.10.26 Tuesday

ハンス・J・ウェグナーのスリーレックドチェア

ハンス・J・ウェグナーのスリーレックドチェア
ハンス・J・ウェグナーのスリーレックドチェアは、3つの別々のシェルを持つ椅子です。1948年、MOMAが主催したコンペ「ローコストの家具デザイン」までのウェグナーの椅子は二次元的表現でしかありませんでした。このコンペでは当時比較的新しい方法として積層材を成型した家具が発表されました。これをきっかけにして1949年に試作された「スカルストル」では2つの積層板からなる構造、そして材料を最大限節約するため、知的できわめて安定した脚の構造を採用しました。その発展系として1963年にはスカルスルと呼ばれる古典的な椅子の形態をリ・デザインした「スリーレッグドチェア」が誕生しました。これは3本の脚を有するだけであり、後脚は背もたれを乗せるために二重構造とされ、前脚は正面より横に拡張させることによって、積層板の2つの部材の湾曲を視覚的に強調しています。加えて非常に低い重心と合板シェルの端部が強い象徴性が表現しています。伝統的な家具の概念と当時最先端であった積層材を融合させ、さらにウェグナーの卓越した感性が独創的で優雅なスリーレックドチェアを誕生させました。

(ハンス・J・ウェグナーがデザインしたスリーレックドチェア↓38,800円)
http://www.art-chair.com/artchair_selection/e_ch9103.html

デザイナーズ家具のことならばアートチェアへ
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2009.06.17 Wednesday

家具デザイナー&作家の阿部公則氏とお会いしてきました。

6月14日(日曜日)に、はるな工房で阿部氏の作品を見て感激し、コンタクトを取らせていただきました。そして本日お会いすることができました。阿部氏はハンス・J・ウェグナーやフィン・ユールなどを尊敬しているようで、確かに作品の中からデンマーク家具の影響を感じ取れます。阿部氏は無垢の木を小刀や豆鉋で削っていくことで美しい曲線の椅子を生み出しています。魂を込めて1脚ずつ作り上げていますので大量生産によるプロダクトとは異なる力強さと存在感が心に響いてきます。比較的シンプルな椅子で1脚10日〜2週間、阿部氏の自信作であるダイニングアームチェア4脚+ダイニングテーブルは製作に半年程度かかったそうです。
オーダーから完成まで長期間必要ですので、アートチェアで販売することは難しいと思いますが、近い将来、阿部氏の作品をどこかでご紹介できればと考えています。

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2009.06.05 Friday

ハビエル・マリスカルの「Ladrillos Nok ラドリロス ノック 」を取り扱い始めました。

様々な表情を見せる収納用シェルフ。いろんなキャラクターのユニットでお部屋を彩ります。いろんな組み合わせでオリジナルシェルフを楽しく作ることができちゃいます。お部屋にポップな雰囲気を演出するのに、まさにぴったりのアイテムです。

ハビエル・マリスカルのLadrillos Nok ラドリロス ノック シェルフパーツ
(ハビエル・マリスカルのLadrillos Nok ラドリロス ノック シェルフパーツ↓)
http://www.art-chair.com/magis/ladrillos_nok.html
価格:8,715円(税込・送料込)

デザイナーズ家具のことならばアートチェアへ
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2009.02.12 Thursday

テーブルの分類

テーブルはその用途によって寸法、形態、材質、機能が異なります。人間の行為の分だけテーブルの種類があるとも言えますが、ある程度分類化すると22種類に分けられます。
1.ダイニングテーブル---椅子式の食事に用いるものでその他談話、軽作業やミーティングに用いられる。
2.センターテーブル---リビングルームのソファと組み合わせて使うテーブル。形状は正方形、長方形、円形などバリエーションがある。
3.ティーテーブルやコーヒーテーブル---センターテーブルと同じ使われ方であるが、配置の仕方などにより名称が変わる。
4.コーナーテーブル---ソファをLに配置した場合、そのコーナー部分に配置されるテーブルで補助的な台にされることが多いテーブル。
5.サイドテーブル---ソファや椅子の脇に置いて補助的に使うテーブル。肘掛の高さが目安でエンドテーブルとも呼ばれることがある。
6.オケージョナルテーブル---様々な状況下で使われる応用の利く補助的なテーブルで形状も様々。
7.コンソールテーブル、ピアテーブル---本来は前脚2脚で壁面に添えて使うテーブルでサービスのための物を載せたり飾ったりする。
8.サービステーブル---食事やパーティーなどのサービスや補助機能を持ったテーブル。
9.ライティングテーブル---読み書きに使われるテーブルでデスクよりも簡易なもの。
10.フラワーテーブル---花を飾る台や電話を置く台として使われるもの。
11.ナイトテーブル---ベッドサイドに置いて使われるテーブル。
12.ドレッシングテーブル---化粧用のテーブル。収納木の矢鏡が付いているものが多い。
13.ワゴンテーブル、サービスワゴン---調理や料理の運搬に使用したり、補助的に利用され、可動性のあるテーブル。キャスター付きが一般的でトロリーとも呼ぶ。
14.クッキングテーブル---ダイニングテーブルに加熱、調理のできる器具が組み込まれたものの総称。
15.カードテーブル---トランプゲームなどをする遊戯用のテーブル。
16.デスク---オフィス用から家庭用、学習机まで幅広い。一般的には引き出しが付いている。
17.ミーティングテーブル---会議用のテーブル。
18.学習机---学童を対象にした机。本棚や照明器具、引き出しが一体化されている。
19.座卓、卓袱台---床座式のときに使われるテーブル。折り畳み式の卓袱台から一人用のものまで様々。
20.膳---一人分の食事の器を載せる台。
21.文机---座式で用いられる読み書き用の机。
22.ガーデンテーブル---屋外で使用されるため対候性や耐食性が求められるテーブル。食事やパーティーなどに用いられる。

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2008.12.01 Monday

ウェグナーの名を世界に認知させた椅子の中の椅子「ザ・チェア」

the chair
1949年にザ・チェア(ラウンドチェア Round Chair)はハンス・J・ウェグナーによって作られました。ザ・チェアは中国の明代の椅子の写真からインスピレーションし、ハンス・J・ウェグナーがチャイニーズチェアを何度も何度もリ・デザインし続けることで、ようやくシンプルで独特のフォルムをもったこの椅子に辿り着きました。ザ・チェアからは明式の椅子に特徴的な座面から背もたれに繋がる縦の背板は消え、ハンス・J・ウェグナーの独自性が表現されています。またザ・チェアは一つ一つのエレメントが非常に合理的で、これ以上無駄な線は一本もないと言われる程シンプルにできています。部材と部材の接合部やわずかに立体的なカーブを描いた流れるようなラインからは優れた装飾的効果と品格を感じることができます。只、ザ・チェアはデザインされた当時、デンマークにおいてあまり話題にならず、アメリカで高い評価を受け、この椅子は世界的に認知されるようになりました。1961年のアメリカ大統領選では候補者による初めてテレビ討論会が行われ、ニクソン候補とケネディ候補が大統領の座をかけて争いました。その時にケネディ候補が座った椅子がこのザ・チェアです。優雅に足を組んで座るケネディ候補の姿が大統領の器にふさわしいと選挙民の目にうつったとも言われています。チェアマンとか社長の椅子・・・というように椅子はその人の器を表す言葉としてよく使われますが、まさにザ・チェアはそれを実証した椅子で「椅子の中の椅子」ということで一般的にはザ・チェアと呼ばれています。


(ザ・チェア↓)
http://www.art-chair.com/artchair_selection/e_ch7252.html

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2008.11.25 Tuesday

名作家具の座り心地BEST5とワースト5



デザイナーズ家具を取り扱っていると座り心地の良さについてお客様から質問を受けることがあります。近代椅子学事始―The new theory and basics of the modern chair (ワールド・ムック (391))には名作家具の座り心地についての実験結果が掲載されています。
堅めの椅子が好きな人もいれば嫌いな人もいます。柔らかいソファは体が包まれるようで好きだという人もいれば体が沈んで嫌だという人もいます。巨匠のデザインでも100人中100人が好きだということもないでしょう。座り心地のような好みの要素を含むものを数値化するのは難しいと思いますので、あくまでも参考までに。
座り心地の面でワースト5の椅子は機能性よりも象徴性が高く、椅子の歴史においてはより重要度の高いものだと思います。

ベスト5
1.リボンチェア(ピエール・ポーラン)
2.スタンスマキシ(ヤン・ドランガー、ヨハン・ホルト)
3.KMチェア(剣持勇)
4.ニーチェアX(新居猛)
5.ザ・低座椅子(長大作)

ワースト5
1.ペリアンチェア(シャルロット・ペリアン)
2.パイミオ(アルヴァ・アアルト)
3.バタフライスツール(柳宗理)
4.ストレートチェア(作者不明)
5.ヒルハウス1(チャールズ・レニー・マッキントッシュ)


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2008.02.20 Wednesday

イームズのデザインに対する姿勢

イームズは人々に対して本当に必要なものは何かを考えてデザインをした人です。第二次世界大戦前のアメリカはアールデコを軸にしたデザインの最盛期でありました。その後の大恐慌によりデザインは劣悪なものとなり、他の商品との違いをアピールする表層のデザインが流行しました。そのような時代背景の中、イームズは戦中、成形合板による三次曲線の添え木を生みだし、負傷者のために貢献しました。その成形合板の技術を戦後に椅子の座面や背もたれに用いることで人体にフィットするフォルムを考えました。耐久年数も考え、脚部やフレームの多くに木材ではなくスチールを使用しました。スチールと成型合板の接続にはショック・マウントというジョイント部品で身体と馴染むようにしました。ゴムの中にはメスネジを埋め込み、最終的にはボルトで締めるため、弾力性も同時に兼ね備えています。戦後徐々にイームズは成形合板からプラスチックのシェルを背座に使うことでより自由なフォルムを手にいれます。イームズのデザインしたプロダクト製品は安価で大量生産ができ、座り心地を満足させ、耐久性も持ち合わせています。デザインを通じて本当に必要なものとは何か追求したイームズの姿勢と感性が時代に左右されない普遍的な作品を生み出しました。

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2008.02.05 Tuesday

マルセル・ブロイヤーの「ワシリーチェア」は自転車のパイプをヒントに誕生

バウハウスを代表する椅子、それは間違いなくマルセル・ブロイヤーの「ワシリーチェア(Model B3)1925年制作」でしょう。鉄は産業革命以降エッフェル塔や水晶宮などで多用されるようになりましたが、この頃になるとキャストアイアンではなく、鋼管の活用が増加し、その技術は自転車のハンドル部分に使われるようになりました。マルセル・ブロイヤーは新しく買い求めた自転車の頑丈さに感動し、鋼管を家具に転用することを思いついたと言われています。他のパイプ椅子と大きく異なるのがパイプの曲げの半径が極端に小さく、当時の技術の最高峰であったということです。さらに技術面とブロイヤーのデザイナーとしての才能が融合したため、ディテールにまでわたる完成度が非常に高く、現在でも色褪せることなく普遍的な美しさを持っています。ワシリーチェアはバウハウスという環境とデザイナーの優れた才能が生みだした傑作と言えます。バウハウスの教師間でもワシリーチェアは大変好評でワシリー・カンディンスキーやモホリ=ナギの自邸で使われました。1927年には本格的な生産が始まりました。ワシリーチェアはこの椅子を愛用していたワシリー・カンディンスキーの名前から来ています。ブロイヤーはワシリーチェアをつくった年にはバウハウスの家具工房の責任者となっています。自分でデザインし、工房で試作し、バウハウス内に理解者がいたこんなバックボーンが整っていたことも注視すべきです。

マルセル・ブロイヤーのワシリーチェア
(マルセル・ブロイヤーのワシリーチェア↓)
http://www.art-chair.com/marcel_breuer/wassily_chair.html
価格:87,150円(税込・送料込)
 
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2008.01.29 Tuesday

ヴェルナー・パントンとは?

ヴェルナー・パントン(Verner Panton)とは?---1926年〜1998年

1926年、デンマークの中部、ガムトフで生を受け、コペンハーゲン王立美術学校で学んだデザイナーです。ポール・ヘニングセンの元(1950年〜1952年)でプロダクトデザインに目覚め、アルネ・ヤコブセンのアシスタント(1953年〜1955年)を経て、1955年に自身のデザイン事務所ビニンゲン(スイス)を設立しました。ミッド・センチュリーのデザイン史において特異で奇才を放ったデザイナーとも言えます。北欧のデザイナーの多くが自然素材、伝統、機能性に重きを置く傾向がある中、パントンは新素材を積極的に用いて造形的な限界に挑戦する姿勢を貫き、奇抜とも思える色や光を駆使した作品が多い。パントンのその発想はあまりにも斬新で当時の生産技術を越えていました。現代でものパントン作品は未だに製品化されていないものが多々あるようです。パントンはバウハウスの流れを汲んだスイスを拠点に活動してきたため、生前は正当な評価を得られなかったそうです。1990年にイギリスのジャーナリズムが「レトロ・ファニチャー」で彼に焦点をあてたことで世界的なパントンブームが起こりました。パントンはプロダクトデザインだけでなく、「カードボードの家(1957年)」、「プラスティックの家(1960年)」など建築においても斬新で新素材を使ったパントンらしい作品を手がけています。
1963年にはバーセル(スイス)に転居し、ドイツのヴィトラ社と親交を深めました。1968年・1970年・1972年にケルン国際家具メッセで未来志向の「ヴィジョナ機Ν供Ν掘廚鯣表。1984年にはドイツのオッフェンバッハ造形大学のインダストリアル・デザインの講座の客員教授に就任。1998年に死去。

FRPのパントンチェア
(FRPのパントンチェア↓)
http://www.art-chair.com/artchair_selection/e_ch7141.html
価格:19,500円(税込・送料込)

ファンシェルランプ
(ファンシェルランプ↓)
http://www.art-chair.com/artchair_selection/e_cs606.html
価格:32,500円(税込・送料込)
 
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2007.11.24 Saturday

エーロ・アールニオの家具

エーロ・アールニオのボールチェア
エーロ・アールニオ(Eero Aarnio)は1932年にヘルシンキで生まれ、その後、ヘルシンキの工業芸術大学で学び1957年に卒業しました。1962年にはデザイン事務所を設立して、主にインテリア及びインダストリアルデザイナーとして活動しながら、写真家やグラフィックデザイナーとしても活躍しています。エーロ・アールニオの初期のデザインは手工芸技術を使った天然素材で家具デザインを行っていましたが、1960年代からファイバーグラスで家具の製作実験を繰り返し、有名なボールチェアまたはグローブチェア(1963年〜1965年)を生み出しました。さらにパスティールチェア(1967年〜1968年)を作り、1968年AID(インダストリアルデザイン協会)賞を受賞しました。さらに固定概念にとらわれない大胆な椅子として吊り下げ型のバブルチェアも有名です。視覚的にとても刺激的で宇宙時代の到来を思わせるフォルムは北欧の伝統的な家具には見受けられない個性的なものです。但し、エーロ・アールニオは1960年代のポップアートの精神でデザインを行った訳ではなく、短命で使い捨る劣悪な商品を提供することを拒絶し、国際的に認められるデザインと個人主義の花開いた時代的背景をバックボーンにしながら、北欧文化の持つ品質と耐久性を追求したものです。数年前にTVでエーロ・アールニオを見ましたが、ボールチェアまたはグローブチェアに座ると外部と遮断できて独自の世界がそこに生まれるということで椅子の中に電話機を入れて電話をするパフォーマンスや近くの湖にパスティールチェアを何色か浮かべていました。

(エーロ・アアルニオのボールチェアもしくはグローブチェア↓)
http://www.art-chair.com/artchair_selection/e_ch7144.html
価格:110000円(税込・送料込)

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